暇つぶし

2020年4月8日

ICUに限らず一般病棟でも、入院というのはとにかく退屈なものである。特に自分のように自力でベッドから降りる事すら出来ない場合、ただただ時が過ぎゆくのを待つしかないのである。その様子を見兼ねて、看護師さんが地域のタウン情報誌を持ってきてくれたものの、隅から隅まで読むのも半日と掛からなかった。

それでもヒトとは面白いもので、そんな中でも退屈凌ぎに色んな事をやってみようとするものなのです。自分が暇つぶしにやっていたのは、隣の患者さんの呼びかけを自分も同じくやってみるというもの。目を大きく開けて、と看護師さんが呼びかけたらそのようにし、手をグーパーしてと言われたら自分もそれを。これはかなり暇つぶしの解消になり、また自分の運動機能が落ちてないかの確認にもなった。ICUの中だと自分も明日ああなるのでは?という不安が常に頭を過るのである。

お昼前に尿道を通っていた管が抜かれ、昼過ぎには右手の静脈に2本ついていた点滴の針も1本になり、ICUから出られるのにまた一歩前進した。それと同時に、退屈で仕方ないのだけれど、ここでお世話になった医療スタッフの方と離れる事を思うと少し寂しい気持ちになった。

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