研修医さんと新たな体験①

2020年4月5日

幽体離脱して病院から抜け出し、コンビニでタバコを買って喫煙所でタバコを吸うという訳の分からない夢を見ながら目が覚めた。入院して4日目、起きてる時は出来ない事が解っているのであまりタバコを吸いたいとは思わないのだが、潜在意識の中ではやっぱりタバコが吸いたいのかな?とこの変な夢を理解した。

昨日から時計があるので時間を見たら7時前。
ベッドのリクライニングもまだ自分でやる事が出来ないため、ナースコールで看護師さんをわざわざ呼んで、ベッドの頭部を上げてもらって楽のみから水分を摂る。
7時半を過ぎた頃に朝食が運ばれ、昨日よりお粥の量が減っていた。看護師さんがちゃんと伝えてくれてたようで完食する事が出来た。

担当の先生が毎朝来てたのが8時半過ぎ。
今日は切断した部分の付け替えを10時くらいから行うと言われ、後食べられそうなら昼食からお粥ではなく普通のご飯に切り替えますがと言われたので、そうして貰えるようお願いした。

10時になり、予定通り担当の先生と他に4人の先生、それと看護師さんとでやってきた。
担当の先生から4人の先生のうちの2人を紹介され、今日から担当の先生のサポートに入る事になるとの事。顔はボヤけてよく分からなかったが、立ち振る舞いから研修医さんだと言うことは解った。研修初日からこんなヘビーな案件で、申し訳無い気持ちになった。
看護師さんが患部の下に昨日体拭きで使ったペットシーツみたいなのを敷き、他の2人の先生が患部の方、担当の先生と研修医の先生達が反対の右足の方に陣取った。担当の先生が膝下から軽く上に患部を持ち上げると、患部のすぐ側にいた先生が包帯を外し始めた。包帯が取れたら研修医の先生の1人と担当の先生が患部の持ち上げを交代し、担当の先生が患部に容器に入った水を少しづつ流し、包帯を取った先生がジワジワとガーゼを剥がしていった。ガーゼが取れたのが感覚で分かり、何をするのか待っていると、担当の先生が更に患部に水を流し、ガーゼを取った先生が先に綿のようなモノが付いた棒状のモノで患部を洗浄しているようだった。棒状のモノが左右に動かされると、ズーン、ズーンとした痛みというか衝撃のようなものが走った。少し顔が歪んで呻き声が出てしまい、研修医の先生2人からともに「大丈夫ですか?」、「痛いですか?」の声が飛んだ。患者さんの事を真摯に受け止め、出てきた言葉に初々しさと頼りなさを感じながらも、痛くはないですよと2人には返した。
洗浄が終わった後、担当の先生がスマホで患部の写真を取り、洗浄していた先生がイソジンのような消毒液が付いた棒状のモノで患部を消毒(?)し、消毒(?)が終わったらそれと木べらを持ち替えて、木べらの上に看護師さんが軟膏をチューブから絞り出し、患部にそれを塗りたくった。
研修医さん2人の「もうすぐ終わりますよ。」が合図だったのか、患部に清潔なガーゼが充てがわれ、包帯でグルグルに固定されて付け替えの処置が終わった。包帯を巻ききったあとに先生から自然と出た、お疲れさまでしたの声に研修医さん2人がそれに続き、こちらも気持ちよくありがとうございました、と返した。この場所に季節感を感じる事は微塵もないのだけれど、2人を見て世間は春なんだなぁ、と実感した。

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